前回の原始の報奨に関する考察で、一枚だけわざと触れなかったカードが存在する。
それは私が原始の報奨のアーキタイプが緑赤だけでなく緑青もあり得ると考えた理由の一つでもある。
そのカードはそれのためだけにデッキを組める程のポテンシャルを持ちつつも、その扱いづらさから手をつけられずにいた。
今回はそのカードと原始の報奨について書く。

Elite Arcanist / 精鋭秘儀術師 (3)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
精鋭秘儀術師が戦場に出たとき、あなたはあなたの手札にあるインスタント・カードを1枚追放してもよい。
(X),(T):その追放されたカードをコピーする。あなたはそのコピーを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。Xはその追放されたカードの点数で見たマナ・コストに等しい。
1/1

コピーした呪文を“唱える”ので、暗号と同じく原始の報奨の効果を何度も誘発させることができる。
原始の報奨と同じM14にて初登場し、同じくM14にて再録を果たした沈黙とのコンボを期待されるも、そのパワー/タフネスの低さから誰も手をつけたがらない一枚だ。
私も当初はそう考えていたが、原始の報奨の爆発力を肌で感じると共に、前回作成したデッキでは序盤を耐え凌ぐことが難しいという課題から、このカードと沈黙を含めた白いカードの採用を決めた。

精鋭秘儀術師は確かに死にやすい。
だが原始の報奨でこいつのパワー/タフネスをカバーをしてやったり、序盤を沈黙の連打で凌いだりと見事に噛み合う可能性があるかもしれない。
そして白いカードについてだが、沈黙の他にはアゾリウスの魔除けや拘留の宝球という序盤を凌ぐためのカードが多いのもポイントだ。
特にアゾリウスの魔除けはドローのモードも使えるので、精鋭秘儀術師の刻印のネタとしても期待できる。

以上を踏まえて作成したデッキが下記だ。

[土地] 22枚
繁殖池 4
寺院の庭 4
神聖なる泉 4
内陸の湾港 4
氷河の城砦 2
森 4

[クリーチャー] 15枚
不可視の忍び寄り 4
東屋のエルフ 3
アヴァシンの巡礼者 3
神出鬼没の混成体 3
精鋭秘儀術師 2

[呪文] 21枚
原始の報奨 3
束縛の手 3
マナの花 2
好奇心 2
急速混成 2
拘留の宝球 2
アゾリウスの魔除け 2
沈黙 2
本質の散乱 1
否認 1
静寂宣告 1

[プレインズウォーカー] 2枚
思考を築く者、ジェイス

このデッキを手にBIMのスタン大会に挑んだが、結果は0-3と完敗だった。
3色になったことで土地事故を頻発したことと、精鋭秘儀術師に刻印する呪文の種類を増やすために採用する呪文を散らしたことから、必要な状況で必要なカードが存在しないパターンが頻出した。
因みに精鋭秘儀術師は一度も仕事をしなかった。(これは精鋭秘儀術師の採用数が少なかったことも問題なのだが・・・)
1つのデッキに二つのコンボギミックを採用するのは流石に無謀だったようだ。
原始の報奨デッキは緑青に戻して再考察することにする。

ただ今回の構築をしている最中、精鋭秘儀術師に関する新たな使用方法を思いついたので、次回はそのデッキを構築してみたいと思う。
幸いにも精鋭秘儀術師は4枚揃っているので、パーツ集めには苦労しないだろう。

コメント

桃

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